木工基礎講座8期 6日目 板矧ぎ・丸棒削り。
こんにちは、指導員の西です。
急に暖かくなりましたね、
関東では春いちばんが吹いたそうです。
でも、また寒さが戻るようなので油断はできません…
基礎講座は6回目、早くも折り返し。
今回はノミを使うホゾ加工は一旦お休みです。
特に今回はカンナの作業がメインです。
フォトフレームの仕上げでカンナを使い、それっきり
だったので、今一度カンナについて説明しました。
少し試し削りも。
まずは板矧ぎ(いたはぎ)の為に接着面をカンナ掛けします。
板矧ぎというのは幅の狭い板同士を接着して幅広の板を作る
事を言います。ただ、そのまま接着するのではなく、板同士の間に
真ん中だけ隙間が開くように中スキを作ります。そのため真ん中
が少しくぼむ様にカンナを掛けます。
削った面を合わせ、隙間を確認。
削れたら手早く接着。
ボンドを伸ばし、クランプで圧着していきます。
接着の際は作業台の上を整頓して、
手早くボンドを伸ばします。
ボンドを伸ばしたらずれないように板を合わせ、
クランプをかけましょう。はみ出たボンドは丁寧に拭き取ります
矧ぎ合わせた板は厚み、幅、長さを整え9回目にお渡しします。
さて、次は貫の間に並ぶ丸棒を削っていきましょう。
まず棒の入る穴を7か所を2本。16か所開けていきます。
直径14mm。このサイズに合う様に丸棒を加工します。
最初は角材の状態から、少しずつ丸棒に近づけていきます。
4角、8角、16角、丸と面取りするように削っていきます。
最初の2本は角材から丸までカンナで削ってもらいます。
残り5本はあらかじめ8角まで削ってありますので、同様に穴に
収まる様に削ります。
合計7本。全て収まりましたか、
今回はここまで。丸一日カンナ掛けの作業はなかなかこたえた
と思います。木工の作業は繰り返すことで慣れたり馴染む事が
多いです。初めての作業はしんどい事が多いですが、根気強く
取り組んでいきましょう。
次回はこの丸棒を組む長手側の材料の仕込みの
仕上げに入っていきます。