木工基礎講座16期 その5


今期の基礎講座を担当しております、株本です。
もう3月になってしまいました!
受講生の皆さんどうし、親密さも増していたり
私に対しても「先生!」と、気軽に呼んで頂ける場面が
多くなりました。少しこそばゆく、嬉しい気持ちです。
後半戦、第5回の様子をレポートしていきます!

前回の続き、鑿によるホゾ調整作業からスタートです。
厚みが、平行になっているか?均一な面に仕上がっているか?
手で入る程度にまで減らせているか?といったチェックに始まり、

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幅はきつすぎず、ゆるすぎずといった「効き」をみて、
なおかつ、直角に差し込めるように削る。
胴付き面については、毛引き線まで加工できているか?
平らに落とせているかな?木屑が隅に残ってるなぁ…
などなど、気をつける箇所がたくさんあります。

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組めるホゾの数が増え、だんだん形があらわれ楽しい反面、
隙間が出来たり、材料が斜めに向いてしまったり…
しかし「なぜこうなる?」には必ず理由があります。
悪さをする要素をひとつひとつ見つけ、解消していきましょう。

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お昼明けは、いったん鑿の作業を中断して
板同士をくっつけることで幅の広い板にする、
「矧ぎ合わせ(はぎあわせ)」の作業へ。
ここで初めて鉋(かんな)が登場しました。

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わずかに真ん中が低くなるように削り、
両端を高く残すと、美しく仕上がります。

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紙一枚分の隙ができたら、接着です。
手際良くボンドを伸ばしてクランプに挟み、
徐々に締め付けていきます。

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接着作業の終わられた方から、ホゾ調整の続きをします。
皆さん黙々と、かなりよいペースで仕上げておられました!

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次週で、きちんとすべて組み上げられるまでに持って行きます。
地道な作業も、ゴールがみえると楽しいですね!
お疲れさまでした。