日日道具教室「削る 編む 食堂椅子」 その2
1,2日目の前回はホゾ穴あけをしていき、
3日目からはその穴に合わせてホゾを作っていきました。
当然ホゾも墨付けから始まります。
今回のこの教室の部材(幕板・貫)はそれぞれ大きさが異なるので、
間違えないように注意しながら。
基本的に部材は縦向きに配置するのですが、
幕板の妻手の部材は横向きに配置します。
ヒモを編むと横方向に力がかかるので、それに耐えられるように
このような設計になりました。
そもそもこの椅子のモデルに、ハンスウェグナー設計の
『CH23』というものがあるのですが、その椅子からこの形に気づきました。
やはり先人は凄い・・・。
ちなみに、この後に発表された『CH24』が、
ウェグナーの代表作の一つ、通称Yチェアと呼ばれているもので、
今もなお生産され続けいている椅子です。
すみません少し余談をはさみました。
墨付けのあとは鋸挽き。
線を残して切るのですが、あまり残し過ぎると後が大変なので、
できるだけギリギリを目指して挽いていきます。
ホゾの調整は、慎重に・・・。
だんだん削っているうちにどこを削ったらいいのか分からなくなってくるんですよね。
どこを削れば、きれいにまっすぐに入るようになるのか。
それが面白い!
と、感じるまでは、ただの苦痛ですね。
どうぞ苦しんで苦しんで、苦しみながら進めていってください。
進んでいけば必ず完成にたどり着きますので。
そして、ここで4日目が終了です。