大工道具仕込み塾「鉋の日常使いと調整編」

こんにちは、指導員の西です。

暖冬と油断していたら、昨日からの降雪で雪が
積もった今朝この頃、年輪の里も真っ白です。

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昨日は、雪の中でも教室に来てくださる方々が
居ました。

開催の度に反響の大きい、大工道具仕込み塾です。
今回は鉋(カンナ)の日常使いと調整編と題して、3日間に渡り
鉋の調整と定規の製作に取り組みました。

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砥石の平面の出し方や、
研ぐ時の手の動かし方、

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ちょっとしたワンポイントアドバイスで
研ぎやすくなったり、
研ぎ直してみたり。

「研ぎ一生」という言葉があるくらいに
刃物研ぎは奥深く難しい作業ですので、
一朝一夕には成りませんが、切れる刃物
はどのように研ぐべきか、というイメージ
は持ってもらえたかと思います。

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刃物が切れても鉋台(鉋の刃が固定されている
木の部分)が歪んでいると綺麗に削れません。

台直し(だいなおし)鉋で歪みを直します。

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歪みを調整しては、正確な定規で確認。
確認しては、調整、出来るだけ正確な
鉋台の調整にトライ。

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調整をした鉋で、鉋の調整用の定規と
ケースを仕上げます。

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使ってみて、上手く削れない場合は、
再度、鉋の調整を重ねます。

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定規とケース、鉋で削り上げました。
しっかりと厚みを削る部分、スーっと
軽く削り、表面を仕上げる部分。

一言に「削る」「仕上げる」と言っても
色々な感触の削りがある事を体感していただけたかと
思います。

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もちろん木製の定規では温度や湿度で
反ったり曲がったりと、変形する事もあります。
ですのでその影響の少ないケースに納めて、
使う際には鉋と一緒に定規自体を調整する事で、
鉋と定規の調子が徐々に上がりお互いの状態を
良く保つことが出来ます。

マメに調整してあげてくださいね。
ご参加ありがとうございました!

次回の大工道具仕込み塾は7月に
新教室を予定しています。