大工道具仕込み塾 開催しました。
仕込み塾担当の西です。
毎回ご反響の多いカンナの仕込みです
今回は通常5名のところ、10名での開催です。
1日目刃研ぎ、2日目台の仕込み、という
流れでおこないました。
座学と実演を見てもらい、とにかく実践。
まずは刃研ぎに慣れてもらい、ポイントを
押さえ、手を動かす練習です。
カンナの仕込みで最も重要とされる「裏押し」
の工程です。完全な平面を部分的に作り、
カエリが取れるウラを作ることを目標に慎重に
作業を進めていきます。
刃の調整が大方済み、2日目には台の調整に
入りました。刃物で触り過ぎてしまうと、
刃が緩く使いにくいカンナになってしまうので、
特殊なスクレパーでわずかに調整していきます。
下端と呼ばれる材料と接触する面を調整し、
刃研ぎの最終仕上げを行ったら、試しに削ってみましょう。
さて、削れますか?
クズが縮れたりカーブしたりしているとどこか
バランスが悪い証拠です。
少しずつ調整を重ねて調子を出していきましょう。
終わりがけに少し時間があったので個人の道具などについて
相談する時間をもうけましたが、一番の変わり道具はこれ。
鰹節削りです。ご存じの方もいるかもしれませんが、
これはカンナでカツオを削るものですので、調整は
大工道具のカンナそのままです。
もちろん削れるようになりましたよ。
教室で用意したカンナ以外にも自分の道具が
調子を取り戻した、という方が何人もいらっしゃった
ので、教室の内容にとどまらずに取り組んでいただけて
良かったです。
また次回は来年1月に開催予定です。
その時は新たに、「鉋を継続的に使う為の手入れ」
についておこないたいと思います。