大工道具仕込み塾「鑿を仕込む」開催しました。
こんにちは、指導員の西です。
先日、大工道具仕込み塾を開催しました。
今回は鑿の仕込みを行いましたので、ご紹介します。
幅が1寸(30㎜)と3分(9㎜)の2種類の仕込みに取り組みましたが、
鑿はいくつかに分解しますので分解方法からちょっとしたアドバイスなど、
本やインターネットで見かけることがあっても実際の
作業方法が分からないなど、そんな疑問に答えながら、
仕込みをしました。
銀色の指輪の様な部分を「カツラ」と呼んでいますが、
そのカツラを柄にしっかりと装着出来れば、
次に刃研ぎに移ります。
大工道具はほとんどが片刃ですので、
裏と表(シノギ面)の研ぎが必要になります。
まずは裏面から出来るだけ平面を目指して研ぎをします。
裏が平面になれば表のシノギ面を研ぎます。
研ぐ面が小さくなりますので少しむずかしいですが、
出来るだけ平面に研げるように、コツも説明しました。
場合によってはシノギ面を少し叩く必要がある場合もあります。
研ぎあがった鑿はどうでしょう、良く切れると実感
出来る方もいれば、少し違和感がある方もいたようです。
その時はアドバイスと改善した方がいいところを説明しながら
少し手直ししてみました。ちょっとしたことで使い心地は大きく
変化するので驚く方もいましたがそれ以上に理解して、
研ぎについて納得してもらえたことが良かったかな、
と思います。
日々の手入れを続けることで研ぎも自然と上達します。
上手く使いこなせるようがんばって下さい、
ご参加ありがとうございました!