トキトキ木工「鉋仕上げの銘々皿」
鉋だけで一枚の板からお皿へと削りだしていく教室が、今月の11日より始り、
完成の日を迎えましたので、教室の様子をお伝えしたいとおもいます!
3日間ひたすら木を削っていきました。
まずは四方反り鉋を使って、横削りで、表の曲面を形作っていきます。
目安の穴まで削れたら、軽い鉋に持ち替えて、順目で中削り。
形、木肌を整えていきました。
みなさん、もくもくと、木と対話中、、、。
中削りでは、横削りの時に比べ、一気に削り音、感触は、軽やかに!
悩みの種は逆目。どうやったら気持ち良く削れるか、みなさん力加減、速度、鉋の動かし方を色々と試しながら、、、。
傍らには、一日の頑張り、削り屑がこんもりと。
表を仕上げて、裏面の荒削りまで頑張りました!
一週間あいても、丸一日削り続けた動きは染みついていて、
無駄な力が確実に抜けて、リズムに乗って、いい削り音が!
さらに、ここから、南京鉋に持ち替えて仕上げていきます。
削り屑はさらに、薄くふわふわ。
そして、軽く鉋で削った部分は、綺麗な木肌に。
平の小鉋で、裏面削り。なかなかハードな作業。
いよいよ、最終日。
高台を削り、面取りをして最終仕上げです。
乾燥が苦手な木に
アマニ油で馴染みやすくした蜜蝋をすり込むと、
鉋で仕上げた木は、さらに、艶やかに!
みなさんの愛情が!
はじめは、慣れない四方反り鉋に、刃のあて方に四苦八苦されていましたが、
違う特徴を持った栗とチェリーの木に対して、削り進めるうちに実感として、
それぞれの好みが出てきたり、
最終日には“もっとこうしたかった”という声がたくさん聞かれて、
どんどん鉋使いが上達したからこそ、作るものへのこだわりも出てきた証なのでは?!と、
3日間、鉋で削り続け、鉋を通じて、木や作ることへの想いを巡らして頂けたからこその感想が聞こえてきてうれしく思いました。
みなさんで、鉋談議に花が咲いたりと、削り疲労もありながら、
完成したお皿には、たくさんの想いが、詰め込まれたのではないでしょうか。
木のお皿、銘々の味わいで育てていってくださいね♪
まずは、是非、お花見のお供に!
みなさん3日間楽しい時間をありがとうございました!