地紋彫り教室開催の様子

こんにちは、指導員の水瀬です。
地紋彫りとは幾何学模様を彫り込む技法で、今回は地紋彫りを施した香皿を制作しました!

今回の教室ではイエローポプラという樹種の材に彫刻します。台紙を用意したので、カットしてカーボン紙を使って模様を書き写します。赤い線を鉛筆で丁寧になぞって書き写していきます。

書き写す作業が終わると、彫刻刀で彫る作業に入ります。彫るところ、彫らないところを間違えてしまわない様に慎重に彫り進めていきます。

こんなに静かな工作室は初めてだと思うほどに、すごい集中力で黙々と彫り進めています。

彫り終えると次は、覆輪を取り付けます。本来は鉋で微調整しながら合わせる作業が必要ですが、今回の教室では時間の都合上あらかじめ用意していた材を貼り付けました。材はチェリーとウォルナットの二種類用意しました。

鉋で面取りをしてから、塗装をするためにヤスリがけをします。今回は♯400のヤスリを使いました。

ウエスにオイルを染みこませて香皿に塗っていきます。今回レモンオイルというレモンの香りがするオイルを使いました。ちなみに、レモンの香りはしますがレモンのオイルではなく、天然オイルに着色し、香料を添加したものらしいですよ。

オイルを塗って乾かしている間に香立て用の材に穴を開けます。

最後に足となる鋲を打ち込み取り付けて完成です。

いかがだったでしょうか。幾何学模様を彫り込む地紋彫りを施した香皿を制作しました。
時間を忘れて一心不乱に彫り進めるという作業は、普段の生活で味わう機会が少ないと思うので楽しんでいただけたのではないでしょうか。これを機に木彫に目覚めてしまうかもしれませんね。
ではまた。。。

担当:水瀬