ウッドライフ教室「プサルテリー」4日目最終日
こんにちは指導員の小泉です。
ウッドライフ教室「プサルテリー」の教室の様子をお伝えいたします。
4日目最終日。
弦を張るためのピン金具の打ち込みと弦張り、そして調律と進めて行きました。
楽器として命を吹き込む作業となります。
弦を引っ掛けるためのエンド側と、調律をするために弦を巻き付ける調律ピン側はそれぞれ違う部品を使い、打ち込み角度や深さも違いますので、治具を使って打ち込んでいきます。
ピン打ちの後は、いよいよ弦張りです。
今回教室のために用意した弦の太さは6種類。「ループエンド」といって、楽器本体に打ち込んだエンドピンに弦のループを引っ掛けるというもの。
治具を作ってループを1本ずつ手作業で巻いて準備しました。100本近くになるので、地道な準備が必要でした・・・(^_^;
教室ではこのように準備した弦を使っていただきました。
さて、弦張りですが・・・普段なかなかやらない作業なので、皆さん四苦八苦しながらも、ケガもなく15本の弦を全て張ることが出来ました。
いよいよ最終工程の調律です。
楽器店などで売っている、箱形やクリップ型の電子チューナーを買うのが確実ですが、スマートフォンをお持ちでしたら、調律のアプリが無料でダウンロード出来ますので、それを使うのもOK。便利な時代になりました。
左手の指で弦をつま弾き、右手でチューニングハンドルを回して、チューナーの指針が音名と合っているかを見ながら徐々に合わせていきます。工作室はちょっと騒音が大きめなので、合わせるのが大変だったかもしれません。ご自宅や静かな場所でじっくり取り組んでいただければ良いかなと思います。
プサルテリーの扱い方や演奏をレクチャーをしていただく講師の継岩さんも、作業の様子を興味深く見ておられました。
一通り調律が出来た所で、場所を移動して出来たてのプサルテリーで演奏を楽しみます。
音楽療法士の継岩典子さんのレクチャー開始です。
プサルテリーを使って初めて音楽を演奏する場合、弦と同じ本数の線を書いた紙に音階と合った歌詞を書き込んで、その通りに弾いていくと音楽になる、グラフのような譜面を使いました。これは便利♪
音域に限りが有るので、弾ける音楽のレパートリーは限られますが、それでも調律や演奏方法の工夫次第で古楽から現代曲まで楽しめるでしょう。
レクチャーでは、皆さんがよく知っている童謡を使って、少しずつ扱い方に慣れていきました。
4日間かけて、プサルテリーを製作してきましたが、皆さんいかがだったでしょうか?
ひと味違う木工体験となりましたが、これからは楽器として個人で嗜んだり、ご家族やお孫さんと一緒に音を楽しんでいただけたら幸いです。
みなさんお疲れ様でした!
担当 小泉