木工基礎講座23期~2日目~
指導員の浦上です。
基礎講座2日目となる今回はホゾ穴加工の続きで、手工具「鑿」を使って穴掘りを行っていきます。
刃物の仕事は材を減らしていく作業なので失敗しても取り返しが利きません。今回も集中して取り組んでいきます!
まずは前回の振り返りと、予習も兼ねてホゾ穴加工手順を一通り説明しました。
前回引いた刃物の加工をするための印、墨付け。この印の線を目安に加工をしていくのですが、
刃物の作業で線を超えるような事がないように慎重な扱いが求められます。
まずは墨線通りの綺麗な四角い穴を掘ります。
ケヒキの線を越えないようにノミを垂直に構え一回一回を正確に叩き込む。とにかく繊維を断ち切る事が重要です。使っていくうちに感覚で覚える事が沢山あるのがこの作業。最初は二つの姿勢を試してみて、自分に合ったスタイルを探ります。
押さえ方、持ち方等、無理のない姿勢と使い方が作業性を高め、且つ安全に作業が出来ます。
といっても慣れるまで時間がかかるのですが、皆さん飲み込みが早い。。全体的にスムーズに作業が進みます!
四角い穴が掘れたらホゾ穴が垂直、直角が出ているかを確認。ここからは微調整が続きます。紙一枚分の厚みで組んだときの具合が変わる世界。今はまだ、ある程度の調整で完了します。
今回は1日かけてノミ加工を行いました。慣れない道具に試行錯誤が続いたと思いますが皆さん柔軟に対応出来ていたと思います。
次回は相方の「ホゾ」を作っていきます!
担当:浦上