木工基礎講座21期生5日目
こんにちは指導員の小泉です。
木工基礎講座21期。
5日目は、ホゾの形に加工する作業の続きです。
今回は「胴付き」と言われる面を加工します。
差し込む方を男木(おんぎ、オス)、差し込まれる穴の側を女木(めんぎ、メス)と呼びます。
加工の精度が悪いと、組み立てた時に、ねじれて組まれたり、直角が出なかったり、
本末転倒な事になってしまいますから、加工は慎重かつ正確に。(^_-)
鋸の横引きで一部を切り落としていきます。
墨線どおりに鑿で削り仕上げます。
指をケガしないよう、作業台の込み栓やクランプを駆使して、
材料と刃物を安全に保持しながら作業することが大事です。
ホゾが仕上がったら、胴付き面を仕上げていきます。
墨線と鑿の裏を基準にして、慎重に刻んで仕上げます。
黙々とホゾ合わせの作業に集中です。
ホゾ穴とホゾが合うか個別に借り組みしていきます。
一端ホゾあわせはお休みして、座面の板を貼り合わせる作業をします。
必要な幅で材料が得られない場合に、同じ厚みの板を貼り付ければ、幅の広さを稼ぐことが出来ます。
テーブルなどではよく使われる方法ですね。これを「板矧(いたはぎ)」と呼びます。
今回は単純な「イモ矧ぎ」という方法でつなぎました。
ただこれには一手間をかけます。
後の収縮で剥がれるのを防ぐために、剥ぐ面の中程をやんわりと空いてから接着剤を使い圧着します。
木目をよく見てなるべく違和感のない模様に並べ、合い印をつけます。
貼り合わせる面を「木端(こば)」と言いますが、この面にやんわり凹面になるように鉋を当てて削ります。
めやすは、一番空いている所で0.2~0.5mmくらい。うっすらと向こうの光が見えるくらいです。
これを「中空き(なかすき)」と呼びます。
中空きがうまく削れたら、接着剤で貼り付け、クランプで固定し一晩置きます。
と言うところで今回はこれまで。
次回は引き続きホゾ合わせの実習と仮組みに入ります。
担当 小泉