木工基礎講座16期 その8


こんにちは、担当指導員の株本です。
二ヶ月にわたり開催してきたこの講座も、
今日で最終回。天候にも恵まれ(屋内作業ですが…)
いよいよ完成へ、もうひと頑張りです!

先週接着した脚部の、形を仕上げます。
まず接着の際に長めに残しておいた部分を
鋸(のこ)で切って、平坦にする作業。
飛びでた部分以外を傷つけないように、
面に沿わせるイメージで鋸を動かします。

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鋸挽きの木屑をデンプン糊で練って「コクソ」や「サビ」
と呼ばれるペーストを作ります。
これですきまを押さえ、目立ちにくいようにします。

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気になる部分を目立ちにくくする技術です。
初めからあてにするのはよくありませんが、
仕方ない部分に関しては、上手くリカバリーしましょう。
これで脚部は完了です!
続いては座面の仕上げと面取りをしていきます。

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サンドペーパーをかけ、これで
両方の部品が仕上がりました。
その後、組み立ての金具を取り付けるために
キリで下穴を開けます。

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はやく作業が終えられた方は、塗装前に
部品のコンディションをもう一度確認します。
ボンドやコクソがはみ出ていたら、サンドペーパーで
しっかりと擦り上げて取り除きます。
特にボンドが残ると、塗装をはじき、目立ちますので
十分に注意しましょう。

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さて、準備万端で塗装に入りました!
隅に気を配りながら、塗りムラを避けるため
たっぷりと伸ばしていきます。

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染み込みを待つあいだ閉講式を行いました。
当館を代表して東浦指導員より、修了証のお渡しと
ご挨拶をさせていただきました。
当施設を通して、皆さんの「木工ライフ」が
豊かになれば幸いです。

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最後に塗装面を軽くサンドペーパーで磨くと、
毛羽立ちがとれ、触りごこちのよい表面になります。

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天板と脚材を金具で取り付ければ、完成!
二ヶ月の頑張りが実を結んだ瞬間ですね…
感慨深いものです。

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全員無事に完成ということで記念撮影をしました。
作ったスツールと共に、笑顔でパシャリ!

私の至らなさで、不安定な進行になったことが
幾度もありました。そんな中、つたない指導に対して
根気良く、また気軽に質問してくださったり、
「みんなで進む教室」へと成長させていただき、
本当に助けられました。
ここまで辿り着けたのも、皆さんの温かさのおかげです。

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ありがとうございました!