日日道具教室「削る 編む 食堂椅子」 その5 終


ここまで長かったですね。
ついに最後の作業、座編みをしていきます。

R2228862.JPG

今回は「カナコ編み」と呼ばれる編み方に挑戦です。
編み方を覚えれば、比較的難易度は高くなく、
張った後もあまり緩みが出ない編み方です。
人によって編み方が様々ですが、縦と横を編むというのが基本的な所です。

まずは釘打ちから。ヒモを折り返すためのL型の釘を打ち込んでいきます。

R2228799.JPG

遅れていた館長も、なんとか座編みに間に合いました。

R2228802.JPG

R2228801.JPG

持ち帰って別の塗装をした方々も数名おられました。
ウレタン、蜜蝋、漆、柿渋などなど・・・それぞれ木の表情の出方の違いが面白いです。

縦編みから始めていきます。

R2228805.JPG
R2228808.JPG
R2228815.JPG

進むにつれて、だんだん編みにくくなっていきます。
編む本数を間違えないように確認しながら。

R2228813.JPG
R2228816.JPG

R2228861.JPG

ここから最終日の11日目。
横を編んでいきました。

R2228870.JPG
R2228868.JPG
R2228874.JPG
R2228877.JPG

最後の方はだんだんヒモを通せなくなり難しいですね。
ヒモを詰めながら隙間を作っていきます。

R2228875.JPG

ようやく完成です。
R2228884.JPG

最後は記念撮影。ニレの木で作ったので、公園にあるニレの木の所で撮影しました。
寒い中移動していただきありがとうございます・・・・。
R2228883.JPG

最後の最後まで、中々終わらずに予定時間を大幅にオーバーしてしまいまして、
大変申し訳なかったです。それでもなんとか無事完成し、よかったです。

11日間という長丁場の教室、みなさん楽しんでいただけたでしょうか。
難しいところ、楽しいところ、人それぞれ面白さを感じていただけましたでしょうか。

木を削って、こうして椅子を作るのは大変に時間のかかることです。
同じように、身の回りのものは誰かが手をかけて作ったもののはずです。
ものづくりをすると、木の性質や、木工について学ぶことはそれぞれあるでしょう。
それに合わせて、モノを大切にするという気持ちも
育んでもらえていたら大変嬉しく思います。

今回の椅子は、まだ完成ではありません。
これから毎日座り続けることで、年々変化し、良くなっていくはずです。
使い込んだ椅子、また見せていただけると嬉しいです。

約3カ月間毎週木曜日、お付き合いいただきありがとうございました。
今後ともお付き合いよろしくお願いします。

木工指導員 大橋