日日道具教室「削る 編む 食堂椅子」 その5 終
ここまで長かったですね。
ついに最後の作業、座編みをしていきます。
今回は「カナコ編み」と呼ばれる編み方に挑戦です。
編み方を覚えれば、比較的難易度は高くなく、
張った後もあまり緩みが出ない編み方です。
人によって編み方が様々ですが、縦と横を編むというのが基本的な所です。
まずは釘打ちから。ヒモを折り返すためのL型の釘を打ち込んでいきます。
遅れていた館長も、なんとか座編みに間に合いました。
持ち帰って別の塗装をした方々も数名おられました。
ウレタン、蜜蝋、漆、柿渋などなど・・・それぞれ木の表情の出方の違いが面白いです。
縦編みから始めていきます。
進むにつれて、だんだん編みにくくなっていきます。
編む本数を間違えないように確認しながら。
ここから最終日の11日目。
横を編んでいきました。
最後の方はだんだんヒモを通せなくなり難しいですね。
ヒモを詰めながら隙間を作っていきます。
最後は記念撮影。ニレの木で作ったので、公園にあるニレの木の所で撮影しました。
寒い中移動していただきありがとうございます・・・・。
最後の最後まで、中々終わらずに予定時間を大幅にオーバーしてしまいまして、
大変申し訳なかったです。それでもなんとか無事完成し、よかったです。
11日間という長丁場の教室、みなさん楽しんでいただけたでしょうか。
難しいところ、楽しいところ、人それぞれ面白さを感じていただけましたでしょうか。
木を削って、こうして椅子を作るのは大変に時間のかかることです。
同じように、身の回りのものは誰かが手をかけて作ったもののはずです。
ものづくりをすると、木の性質や、木工について学ぶことはそれぞれあるでしょう。
それに合わせて、モノを大切にするという気持ちも
育んでもらえていたら大変嬉しく思います。
今回の椅子は、まだ完成ではありません。
これから毎日座り続けることで、年々変化し、良くなっていくはずです。
使い込んだ椅子、また見せていただけると嬉しいです。
約3カ月間毎週木曜日、お付き合いいただきありがとうございました。
今後ともお付き合いよろしくお願いします。
木工指導員 大橋