「南京鉋を使ってみよう」その1 6月10日の回
こんにちは。指導員の大橋です。
基礎講座が終わった束の間、新しい教室がスタートしました。
「南京鉋(なんきんがんな)を使ってみよう」・・・
この教室は、道具にフォーカスを当てて企画しました。
「南京鉋」、普段あまりお目にかかる道具ではありませんが、
椅子の脚などの曲線を削る時に非常に使い良い道具です。
今回は杓文字を削ってみて、南京鉋削りを楽しんでいただきます。
この鉋は市販でも数が少なく、基本的には自作する場合が多いです。
理由としては、
・手との馴染みが非常に良い道具ですので、自作する方が使いやすい事、
・平面を削るというよりも、曲線削りをする際によく多用されるので、
削りたい曲線の数だけ、南京鉋が必要(職人によっては何十丁)
・そして、他の鉋と比較して台の消耗が激しい
などが考えられます。
他の鉋も昔は自作するのが当たり前、
今は便利な時代で、ホームセンターでも平鉋は売っています。
ただ、鉋は買ったらすぐ使えるというものではありません・・・
その辺りのお話も少しさせていただきました。
ご参加された方も、いつにも増してさまざま。
よく教室にご参加いただいているお客様、友の会の皆さま、毎度ありがとうございます。
遠方から見えられた方、その甲斐あった内容でしたでしょうか。
今回は鉋を使うことを普段よりも詳しくお話させていただきましたが、
何より、自分で作る楽しさ、道具を使う楽しさ、感じていただけていたら幸いです。
作った杓文字は山桜という木を使っています。比較的硬い木ですので、
長く使っていただけるかと思います。
自分で時間をかけて削ったから想いもあるはず。
教室にご参加いただきありがとうございました。
なお、こちらの教室は、あと2回開催します。
6/24の回、7/6の回、それぞれ一名ずつの空きがありますので、
ご興味ある方、お気軽にお問い合わせください。