暮らしの彩り木工「靴べら」その2
先週に引き続いて、暮らしの彩り木工の靴べら製作の様子をお伝えします。
今回は紙やすりで削っていく作業が主になります。
もちろん、カンナで削って仕上げることができるのはいいことなのですが、
それはなかなかに難しいことです。
前回カンナで削っていただいた木の肌を触ってもらって、
デコボコがあるかどうかを見てもらいました。
やはり、皆さんどこかしらにそういった部分を発見されておられます。
まず濡らした布をかたくしぼって水拭きしてもらいます。
こうすることで、木のへこんでいた部分も膨らんできます。
毛羽も立ちますが、そういった部分も紙やすりで取っていくことになります。
120番の紙やすりを当て木に貼り、靴べらの溝を削りながら整えていきます。
靴べらの先端を丸く鉛筆で墨つけしてから、
ノコギリで大目に切り落とした後、
ドレッサーで丸く整えていきます。
下側から5mm程度の位置を上側先端に向けて細く削っていきます。
120番の紙やすりを貼りつけた靴べらの丸みにしたがった
当て木を用いて本体を削って整えていきます。
その後、180番、240番、400番と紙やすりをどんどん細かくしていき、
次第になめらかに、すべすべにしていきます。
途中途中で、持ち手の触感や、靴に差し込んだときの具合も
見てもらいながら作業は進めていただきました。
やすりの作業で出た粉の多さを実感していただけるでしょうか?
最後にオスモカラーウッドワックスのノーマルクリアーを塗って仕上がりです。
まだ、乾燥しておりませんので皆さん塗装用の手袋をしたまま
記念撮影をいたしました。
暮らしの彩り木工と題して二回で靴べらを作ってまいりました。
暮らしの中でつかうものが手に合い、気に入ったものになれば、
普段の生活も楽しくなり、日々の暮らしに彩りを添えてくれることでしょう。
さらに、自分で作った物ならば愛着もひとしおかなと思います。
お読みいただきありがとうございました。
(担当指導員:平原)