木工基礎講座20期生 3日目
こんにちは指導員の大森です。
木工基礎講座20期、3日目の様子をお伝えします。
3日目は、脚の上端先端の小根加工です。
ホゾの捻れを防ぐ役割をする部位。
先週までとは違った力加減で鑿、金槌を扱います。
地味な作業ですが此処も大事な役目が。
次の仕事はほぞ加工。幕板、貫の部材が増えます。
部材の配置、勝手墨。
木目の方向などを見ながら、材料と相談。
相談がまとまったら加工墨。
図面を確認しながら仕上がり線を引いていきます。
メモリを読んで毛引きをセット。歪まないようほぞの巾や厚みを
確認しながら引いていきます。
ほぞ加工の道具は鋸と鑿。
木工基礎講座で使う鋸は、両歯鋸です。
皆さんは、ぱっと両歯鋸を見たら、「目の粗い歯と、細かい歯があるな」
というイメージをもたれると思います。
もちろん、これらには形に応じた働きがあります。
縦挽きの歯は、歯の先端が平たくなっていて、木目に沿って
はつるような作用をして切っていきます。
一方、横挽きの歯は、先端が鋭利に切り立っています。
これは例えると、切り出し小刀を対にして並べたような形で、
木目に対して、直交する繊維を断ち切る作用をします。
さらに鋸を端から見ると、歯が左右に振ってあり、「アサリ」と呼ばれています。
これは、鋸身より幅を持つことで、摩擦を減らし、
鋸屑を出しやすくする働きがあります。
先ずは、縦挽きを実践していきます。
バイスクランプに挟んで、作業します。
鋸を挽き慣れていない場合は、必ず「墨線を残して切る」事を
心がけます。
だんだん最初の直方体が変化していきます。
次回は縦挽きの続きと、胴付き面を切る横挽きを・・・
ほぞの形が出てきますよ。
担当 大森