木工基礎講座21期生8日目最終日
こんにちは指導員の小泉です。
木工基礎講座21期。
8日目いよいよ最終日です。
仕上げ作業となります。
ホゾの合わせ目に目立つ隙間があった場合は、木糞(こくそ)という物を作り、
埋めていきます。
木糞は、おがくずとデンプン糊もしくはご飯を練った続飯(そくい)を混ぜて
パテのようにして作ります。
木工用ボンドで練ってしまうと、仕上げ塗装の際に塗料を撥ねてしまいますから、
使わない方が良いでしょう。
できたら、このような作業はごまかしみたいなものなので、隙間のない正確な加工で
仕上げたいですね。(´д`)
隙間埋めが済んだら、乾かしている間に、座面のサンディングをして、
木糞が乾いたら余分な木糞を鑿でそぎ落とします。
刃物にこびりついた糊成分、もしくは木工用ボンドもそうですが、
刃を錆びさせてしまうので、すぐに拭き取り、ツバキ油を塗ってケアします。
本体の方もサンディングします。
これは仕上げ塗装をするのに、塗料を染みこみやすくするための準備です。
木工用の空研ぎペーパーヤスリの♯240を使うのが一般的です。
番号の数字が少ない(#80~100等)ほど目が粗く、大きいほど(#120~400等)きめ細かくなります。
サンディングが済んだら、塗装です。
木工基礎講座では、天然由来のオイル塗料を使っています。
初めての方でもムラを気にせず比較的簡単に塗れるのと、
天然由来なので、木にも人にも優しいのが良いですね。
天然系というのは、亜麻仁油、荏油、米ぬか油、クルミオイルなど
様々ありますが、市販されているオイル塗料は、メーカーにより
少しずつ素材や配合が違うので、試してみるのも良いでしょう。
オイル仕上げの場合、数年に一度程度でも良いですから、ウェスに軽く
オイルを染みこませた物を擦りつけるように塗ってケアしてあげると
表面の保護の復活と風合いがさらに増していきます。
最後に座面を取り付けます。
L型の金具を取り付けるのですが、木の収縮によって取り付けるネジ穴の方向がありますから
向きに注意して取り付けます。
最後に修了式です。
みなさんそれぞれに課題を通して木工への関心が深まってくださったら幸いです。
完成はしましたが、これがゴールではなく新たなスタートです!
8週に及ぶ長丁場、みなさんお疲れ様でした。
担当 小泉