木工基礎講座開催の様子~前編~
こんにちは指導員の水瀬です!
年輪の里にて定期開催されている木工基礎講座では、鑿や鉋を使ってスツール(背もたれや肘掛けのないイス)を作ります。スツール作りを通して枘(ほぞ)加工や道具の基本的な扱い方などを学びます。そんな木工基礎講座の教室の様子をダイジェストでお送りします。今回は全6回のうちの前半3日間の様子をお届けします。
まずは、部材の配置を決めます。実際に並べてみて木目の向きや節の有無を見て配置を決めます。配置が決まったら加工がしやすい様に鉛筆やけひきを使って墨付けを行います。今後の作業に影響するので、正確に丁寧に線を引きます。
墨付けが完了したら幕板の枘穴の加工に進みます。まず、ボール盤を使って粗彫りをします。それができたら、鑿を使って枘穴の加工をしていきます。けひきの線を越えて彫りすぎない様に確認をしながら慎重に作業します。枘穴が斜めになっていると組んだときに歪んでしまうので、そうならない様にまっすぐ垂直になっているかも確認しながら進めます。
枘穴の加工ができたら枘穴に入る枘の加工をします。けひきを使って加工線を引き、鋸で不要な部分を切ります。縦引き、横引きを使い分けて二方胴付きの形にします。次に鑿を使って胴付き面と枘の幅を調節します。枘が緩くなってしまわない様に少しずつ枘穴に当てて確認しながら慎重に削り取っていきます。
さて、ここまで木工基礎講座(前半)の様子をご覧いただきましたがいかがだったでしょうか。
ペースは順調ですが、はたしてスツールは無事に完成するのか、乞うご期待。
後半へと続く…
担当:水瀬