ウッドライフ教室「オーバルボックス#4」1日目
こんにちは指導員の小泉です。
ウッドライフ教室「オーバルボックス#4」の教室の様子をお伝えいたします。
3日間かけて製作していきました。
これまでにご好評いただいている、オーバルボックスですが、今回は材料にこだわり、ホワイトオークを使って製作しました。
ホワイトオークは日本ではナラに近い樹種で、高級家具材として重宝されています。
西洋ではウイスキーなどの樽の材料としても利用されていますね。
一晩~1日かけて水に浸した材料を使います。まず始めに線引きから。
曲げる方法は、これまで継続的に開催してきた、オーバルボックスシリーズと同じ、「スチームベンディング」という方法です。
日本の伝統工芸はヒノキやスギの薄板をお湯で煮て曲げていきますが、ここでは西洋の方法を応用して、蒸気を利用して木を温める方法を使っています。
木を曲げると言う体験は、普段なかなか無いと思いますので、その感覚を味わっていただきたいと思います。
これまでの教室では、ヨーロピアンビーチを選んでいました。ブナの木の仲間は、曲げ加工のしやすい材料として知られています。初心者でも比較的失敗しにくい材料としての選択でした。
ホワイトオークも曲げ木に適する材料の一つです。仕上がりの風合い、質感は素晴らしいです。
製作には糸鋸盤、切り出し小刀、鉋などを使います。
スケジュールの都合で、一晩~1日水に浸した材料で加工をしていますが、自主製作したい方は、自分の鉋や道具を水分で濡らしたくない場合、水に浸す前に切削加工は済ませておきます。
ホワイトオークは鉄に反応しやすい材料ですから、刃物も黒く染まってしまいますので、使用後はすぐに研ぐ、保護油を塗るなど道具のアフターケアが大事です。
本体用、蓋用の2枚を曲げます。
加熱にはご家庭でも用意出来る、アルミホイル、濡れタオル、アイロンを使って実習しました。
曲げの様子は、まるで外科手術のような様相を呈していますが(笑)、皆さんでサポートし合いながら、曲げていきました。
ビーチとは違い、少しヒビがが入ったりする事もありましたが、破断は無く、なんとか皆さん木型に沿って曲げる事が出来ました!
このまま、1週間ほど養生しておきます。
次回は組み立てに入ります。
担当 小泉