ふりこ時計教室の様子
こんにちは、指導員の水瀬です!
夏の暑さが落ち着き、この頃は秋らしい気候になってきましたね。
さて、9月に開催されましたふりこ時計「いぬ」「ねこ」の教室の様子をお届けします。

今回のふりこ時計教室では、主にクルミ材を使いました。糸鋸盤でいぬやねこの形に切り抜き、2日間かけてかわいらしいふりこ時計をつくりました。


まずは、糸鋸で形にするために準備をします。いぬやねこのイラストが描かれた用紙をハサミで切り木材に貼り付けます。糸鋸盤には刃を取り付けてあげないと切ることができないので、今回は刃の取り付け方も学んでいただきました。糸鋸盤が初めましての方は気を付けるポイントがたくさんあって苦戦しましたね。



糸鋸盤の数が限られているので、ここから二手に分かれます。二人一組になって、片方は糸鋸盤でパーツを切り抜きます。細かいパーツがあったりして難しい部分もありましたが、皆さんなんとか乗り切りましたね。
もう片方は下穴をあけたり、ムーブメントを取り付け位置の加工をします。ボール盤という機械で穴をあけましたが、初めての方も上手に使いこなせていましたね。ムーブメント取り付け位置の加工では、ボール盤で荒堀りして鑿(のみ)を使ってフチをきれいに仕上げます。こちらは皆さん慣れない様子で、「裏側やし見えへんよな。」とか言っていたのに、なんだかんだきれいに仕上がっていましたよ。(笑)
それぞれの作業をペアで交代しながら進め、パーツをヤスリで磨いて1日目は終了です。



2日目はやすりがけからです。先週気にならなかったところが今日は気になる、なんてことありますよね。
ある程度納得できるところまで磨いたら各パーツを接着します。接着剤と虫ピンを使っていぬやねこの形にしていきました。段々と完成が見えてきましたね。


接着ができたら少し時間をおいて塗装をします。今回はEURO(ユーロ)オイルクリヤーというものを使用しました。蜜蝋(みつろう)や亜麻仁油などを主成分とした天然由来の塗料です。オイル塗装なので塗膜をはらず、自然な仕上がりになります。



塗料を乾燥させたら文字盤の印をしていたところに錐(きり)で下穴をあけて鋲を打ち込み、時刻がわかるようにします。その後、裏側からムーブメントを取り付け位置に設置します。
最後に針を取り付け、振り子(いぬの場合は尻尾、ねこの場合はお魚)の微調整をしたら、いぬ、ねこのかわいらしいふりこ時計の完成です。
秒針のパーツは私からのささやかなプレゼントで、レーザー加工機で制作したものです。皆さんに喜んでいただけて私も嬉しかったです。



はい、ここまで教室の様子をご覧いただきましたが、いかがだったでしょうか。今回は主に糸鋸盤での作業でした。今回の教室を機に糸鋸を練習してみようかなとか、なにかつくってみたいなとか、木工へのハードルが少しでも下がってくれていたらうれしく思います。
では、また。。。