~木工基礎講座24期~6日目開催しました

6日目となり最終日も近づいてきました今回は、いよいよホゾの仮組に入っていき椅子の形が少しずつ見えてきます。

前回はホゾの厚みを削り、ホゾ穴に対してちょうどになるように調整をしました。今回はホゾの「幅」を削って固すぎず緩すぎない「効きをつくる」様に調整をしていきます。

鋸を幅方向に入れて大まかに形を作った時点でホゾの形が見えてきますね。それからまずは胴付きを仕上げ、直角の面を出していきます。

胴付きを仕上げたら鑿で幅を削っていきます。幅の面は面積が小さく鑿が安定しにくいですが、真っ直ぐ少しずつ削り合わせていきます。この面の精度によってホゾの効き具合に影響してくるので慎重な作業になります。

削り合わせをしていき一つずつはめ合いを確認していきます。ホゾばかりを削るのではなく今一度ホゾ穴の精度がきちんと出ているかを確認しておきます。ホゾ穴とホゾ両方が正確に加工出来ていることで直角に入るということを理解できることが大切です!

本日最後の行程は幕板のホゾ先を「留」に切ることです。幕板のホゾは「先留め」といって先端が45度になっており、1本の材料に2方向からホゾが入ることでぶつかり合う事をなくし、また面同士がつくことでねじれを抑制する働きもあります。

鋸で真っ直ぐに落とし、面を鑿で整えて完成です。

これでホゾがぶつかり合うことなくお互い入りきる様になりました。これで全てのパーツが仮組みすることが出来るようになりました。いよいよ次回は骨格の接着です。最後まで気が抜けないですが頑張って参りましょう!

担当:浦上