~木工基礎講座24期~1日目開催しました

指導員の浦上です。

秋らしい季節になったこの頃に木工基礎講座の24期がスタートしました。
木の話や手工具の扱い等、木工の基礎を学びつつ今回の課題である「直角スツール」を8日間かけて制作していきます。今回人数は少なめですが、その分内容をしっかりと理解できるよう取り組んで参りますのでよろしくお願いします!

最初に行うのは材料を選んで「勝手墨」をつけます。木の名称や木目による特徴を説明して、皆さんに使用する材料を選んでもらいます。今回骨格に使用するのは「チェリー」です。どの作品を作るにしてもしっかりとした強度があり高級家具にも使われます。
勝手墨とは配置したパーツを常に確認出来るようにする印のことです。これがあることで、ホゾの穴が開く位置も把握することが出来るのでとても大切な作業になります。

今回は「ホゾ穴」をあける作業を行うので、その為には「墨付け」という作業が重要になります。墨付けとは、どこからどこまでを刃物で加工していくのかを明確にするための印付けです。勝手墨は目印の役割に対して、墨付けは実際に加工していく線になるので慎重丁寧に線を引いていきます。

一日目最後の行程は「ボール盤」の穴開けです。今一度墨付けの位置を確認して間違いや引き漏れがないかチェックしておきましょう。ボール盤の機械作業は楽をするための作業ではなく、様々な基準を出してくれることで後の手作業をやり易くする。という認識が正しいです。穴を空ける順番等気をつける点がいくつかあるので皆さん慎重に作業は進んでいきました。

今回は一日目ということもあり沢山の情報が飛び込んできて大変だったと思います。木工は最初から全てを理解して体現するのは難しいです。ですので今講座では、木工の基礎を理屈で少しずつ理解していければなと思います。

次回は鑿を使って穴を掘っていきます!
担当:浦上