木工基礎講座23期~4日目~

指導員の浦上です。
今回はホゾ作りに本格的に入っていきました。
ホゾを作る際は、相方のホゾ穴をしっかり仕上げておく必要があります。互いにはめ合いを確認して調整をする作業があるのでケヒキ線まで綺麗な四角い穴を垂直に開ける。穴の底に木くずがないか等、確認しておきます。

前回に引き続き鋸の縦挽きでホゾの長さを切っていきます。
鋸はホゾの形を作るためにいらないところを大まかに取っていく作業になります。墨線の内か外か、切る場所を間違うとホゾが小さくなってしまうので正しい箇所に刃を入れていくことが重要です。

縦挽きの線が入れば次は横挽きです。横挽きの刃は木の繊維を切断するために小刀の様な鋭い刃が細かく連続して並んでいます。その為、縦挽きとは違う切削感覚になるのでホゾまで切りすぎないように注意します。

そして次は鑿の作業に入ります。鋸で残した厚みを、まずは繊維を断ちきってから削り取っていきます。
とにかく墨線を越えないこと。ホゾの厚みは、ホゾ穴に対して丁度の具合にする。厚みを削ったら、斜めに差し込んでみて、手で入っていくキツさが理想です。

今回はホゾの厚みを出すところまで作業をしていきました。ここから、はめ合わせを確認しながらそれぞれのホゾの形にしていきます。道具の扱いになれるには時間がかかりますが少しずつ感覚を掴んでいきましょう!

次回はホゾの幅の削りと座面の接ぎ合わせを行います!

担当:浦上