木工基礎講座23期~3日目~

指導員の浦上です。

3日目となりました基礎講座では前回に引き続きホゾ穴の仕上げとその相方となる「ホゾ」の制作に入っていきます!

今回で椅子の骨格となるパーツが全て揃い、全体の形が少しイメージ出来るようになってきます。その分しっかりと頭の中で部品を整理させて、一つ一つを正確に加工していく事が大切です。

まず行うのはホゾ穴の小根加工です。
小根は、組んだ際の「ねじれ」の動きを止める役割がありますが、このあたりは墨付けをしても実際に作っていかないと形が見えてきません。
自分の作業が形になってどんな木組みをしようとしているのか。それを理解してくると作業性も上がります。

そして新しく「ホゾ」になるパーツを配布し、勝手墨をそれぞれつけていきます。それを展開するとすこし椅子の形がイメージ出来るようになりました。
数が多くなると正確な勝手墨が必須になってきます。名称を覚えるまではパーツ自体に名前を書き込んでもいいですね。

正しく勝手墨がついたら墨付け。数が多く、線の値も違いがあるのでパーツごとに分けて正確に引いていきます。
恐ろしいのは引き忘れ…。
必ず確認してから次の線を引くようにするのが大切です。

本日最後の行程は「鋸挽き」です。鋸の刃には横挽きと縦挽きがあり、それぞれ繊維に対して横に切るか縦に切るかで使い分けます。今回は縦挽きの刃を使いホゾの長さまでを切り進めます。

縦挽きは刃の間隔が広く刃の形状も細い鑿のような形が連続して並んでおり、切るというより掘る・削るように切削していきます。
この時も墨線の内か外か、切ってはいけないところに刃を通さない事が非常に大切です。

次回も鋸、そしてノミを使いホゾの形を仕上げていきます。
どんな構造で組まれているのか。これからどんどん見えてきます!

担当:浦上